なだ

フェイブルマンズのなだのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.0
スティーブン・スピルバーグが監督への道を踏み出すまでと、彼を育んだ家族の物語。

フェイブルマンズ

調べたらフェイブル=寓話の意味もありスピルバーグ家は母=芸術、父=工学の分野に分かれているが、物を創造するのが得意な人たちなのでしょうね。

スティーブン・スピルバーグがいなければ、私は映画の世界に魅了されていなかった。
『JAWS』と『未知との遭遇』
は私が映画にハマり込むきっかけの作品です。

スピルバーグの作品を思い出しつつ観る作品は少年サミー(スティーブンスピルバーグ)の心の動きや内面を追ったストーリー。

ちょっと感情が激しい芸術家肌の母と感情表現が苦手な穏やかな技術屋の父
兄の映画作品に輝輝としてで参加する妹達
厳しい祖母、フーテンに思える映画業界を知る伯父
ビデオカメラやフィルムが買える裕福な環境←ここは大事(他のレビューでアマチュア時代の作品も料金を貰っていたようですが😄)
全て揃っていなければ彼は違う人生を歩んでいたかもしれない。

往年のスピルバーグ作品と対比すると物語にハラハラドキドキ感はなくジョン・ウィリアムズの音楽もそれ程心に残らない。

これは人生の大先輩を昔話をウンウン言いながら傾聴する気持ちで観ると良いのかな。

そしてスピルバーグと同年代のデヴィッド・リンチ!!彼の元気なお姿は嬉しいです。

地平線が真ん中にあると面白くないと教えるジョン・フォード(デヴィッド・リンチ)
リンチのエキセントリックな風貌がナイス。御年77才、まだまだ頑張って作品を撮って欲しい。
『デヴィッド・リンチ:アートライフ』というリンチの自伝的映画と雰囲気は似てるなと思いながらの鑑賞。
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