このレビューはネタバレを含みます
なんであんなに小さい子を、1秒に24枚の写真が連続して写るからすごいんだ、という説明で映画に誘うのかポールダノ。
末っ子を放り投げるように預けられ、竜巻見に連れてってもらえないポールダノ。
キャリアアップして家族のために働いても妻が死んだ目になっていくポールダノ。
自分には見せてくれなかった笑顔でセスローゲンと写真に写る妻を目撃するポールダノ。
イニシェリン島のコリンファレルの次に不憫かわいかった。本当にポールダノ出てるから観に行きましたから…とても満足です…
学校のイベントを撮った映像で、クラスメイトたちの本人が見たくない姿を写し出した主人公。映像の持つ力を知り、その後も撮り続けたスピルバーグ監督。その彼が撮ったこの自伝。本質を描いているのだろうなという説得力がすごかった。最後の水平線のオチが粋でハリウッド的だった。この一瞬の幸せな気持ちが、観た人の心の薬になるんです。物語のここから先は、世界中の人がみんな服薬してますから、語る必要もないということですね。