ちょっと期待値を上げすぎてしまった。
思ったよりは単調な感じの映画でした。とはいえ、スピルバーグの自叙伝的な映画という前情報を入れてしまってますので、それなりに色々思いながら観てしまうのは致し方ない。でも欲を言えば、自叙伝ならば、私はそこから後がもうちょっと見たかったって思うところで終わってしまって、ちょっと残念だった。逆に、とあるユダヤ系一家フェイブルマンの物語であるというだけの情報だったら、サムが父親の意向に従って大学に行って苦悩するところとかもうちょっと見たかったなって思ってしまって、正直どっちつかずな印象でした。
俳優さんはみんなよかったので、集中して観ることはできたし、サム少年の映画作りに出てくる様々なアイデアとか編集の上手さとかは面白かった。そしてその編集の過程で知ってしまう母親の秘密も。
あと、イケメンくんが、俺はこんなんちゃうねん！って泣くとこがみんな自分に不満を抱えながら生きているのねって思ういいシーンだったな。
決してつまらない映画ではないし、面白くないわけじゃないけど、なんかもう一声、と思ってしまう映画でした。
