スピルバーグの自伝映画。
おそらく私の芸術的センスの大部分はスティーブン・スピルバーグから影響受けていると言っても過言ではないでしょう。彼が面白いと思うものを無条件に面白いと思い込んでる所はあります。
「フェイブルマンズ」はおそらくスピルバーグが好きな人にとっては楽しめるストーリーだと思います。でも興味ない人にとっては「それで?」なんですよね。自伝映画は他人が撮った方が良いと仰ってる方がいましたが、たしかにその通りかも知れません。都合が悪いところを描かなかったり、美化されたりするのが多いからでしょう。
スピルバーグは異常にフィルム撮影にこだわる人だと有名ですが、なぜそうなのかこの映画でわかります。フィルムが彼の青春そのものなんですからね。スピルバーグ映画には崩壊した家庭がよく登場します(激突、ジョーズ、未知との遭遇…)が、それも両親の離婚がトラウマになっているからなのかもしれません。
個人的には好きな映画ですが、先程も書いたようにスピルバーグに興味がない人は面白いと思うかどうか不明ですね。でも映画としては良い出来だと思います。さすがスピルバーグといったところでしょう。
スピルバーグとは対象的なジョージ・ルーカスの自伝映画もあったらぜひ観てみたいですね。