ボロロボ

フェイブルマンズのボロロボのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
フェイブルマン家の物語。
サムの青春物語。

苦々しい。
個性尊重主義の顛末、とも言える。
一方でキラメキもある。
良いことばかりではない。
悪いことばかりでもない。

人種差別、くそくらえ。
重厚長大主義、くそくらえ。

サムはオタクだ。
THE オタクだ。
突き詰めろ、突き進め。
サムは孤独だが、自分が作った映像に対する観客たちの反応によって、自己存在感を得られる。

カメラは眼だ。
映像は、見たものをそのまま映し出す。
雄弁であり、残酷でもあり、拡大鏡でもある。

序盤はスローテンポで眠気に襲われる。
祖母の兄の登場がお話のギヤチェンジだったように感じた。

最終的にフェイブルマン家がああなってしまうことに対しては、個人的には違和感しかない。

ミシェル・ウィリアムズ
ポール・ダノ
見事な演技だった。
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