ゆりな

フェイブルマンズのゆりなのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
スピルバーグが親が死ぬまで待った映画。(ガチ)

観たのが結構前で、忘れてしまっているのが悔しい。「エンパイア・オブ・ライト」と同じ日に観て、映画秘宝の解説までバッチリ聞いた。

キュアロン監督の「ROMA」から、アカデミー賞作品に映画監督の自伝続きすぎ。(褒め言葉)
みんなある程度映画撮ると、自伝に行くのかな。「ROMA」、「ペイン・アンド・グローリー」、「エンパイア・オブ・ライト」(サム・メンデスのお母さんがモデル)、本作に続き思ったが、「バルド」だけは監督本人いわくカウントしちゃいけないそう。

その後「生きる」を観たとき、予告編でデカデカとインディ・ジョーンズの最新作が流れていて、スピルバーグがいなかったら、この大作もなかったんだよな〜わぁ〜〜としみじみ。
思えばわたしは「ターミナル」で映画人生変わったしね。

スピルバーグは歴史のタペストリーにも小さくだが、ユダヤ人の偉大な映画監督して載っている。
小さい頃から映画が大好きな、スピルバーグ少年(劇中のサミー)がどんな幼少期を過ごしたかって話。これは全映画ファンやアカデミー賞会員が好きに決まっている。

前置きで感想がほぼ終わりそうだが、内容は理系の父とMPDG(マニック・ピクシー・ドリーム・ガール)のような芸術家の母、そして妹2人。
お母さん役のミシェル・ウィリアムズが少女に見えるし、彼女の容姿自体がMPDGぽいもんね。いやでも素敵な家族だよ。

純粋に自分の幼少期にハマったものとか、夢とか、懐かしいような家族のあれこれとか、どうでもいいような細かい思い出まで「そういえば」とノスタルジックに思わせてくれる作品。
生まれて初めて観た映画(「地上最大のショウ」)にここまでワクワクして、ハマれることがあるの、シンプルに羨ましいです!
わたしが生まれて初めて観たのは「ジュラシック・パーク」かつ、映画館が激寒でした。今気づいた、こんな伏線回収ある?

「これを映画館で観る」ってことにも価値がある!ラストのハリウッドを歩くシーンは100点。まさにスピルバーグ映画の冒頭を観るときのワクワクだった。

ジョン・ウィリアムズの相変わらずワクワクする音楽もよかったし、映画館を出てあと、寒空なのに晴れやかな気持ちで帰った〜〜!
ちなみに実際のスピルバーグの親夫婦は離婚するも、熟年再婚するらしい。すごいや。人生何が起こるか分からないよね。
ゆりな

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