ぴあ高校生だった

フェイブルマンズのぴあ高校生だったのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.0
(記録として)
 文字通り「フェイブルマンズ」=フェイブルマン家の人々の話でした。
 スピルバーグの子供のころからの家庭環境、のちには学校のいじめや才能開化のチャンスなどを自分語りで綴っているようでした。

 時期は昭和30年代の頃で、日本とアメリカの違いや、豊かなユダヤ系アメリカ人の家に育って、なかなか心に染み入る様な感情が湧いてきませんでした。 *食卓では沢山のゴミを出しているなぁと感じましたねw
 しかしそれさえも吹き飛ばす都会の暴力的な学校。途端にユダヤ人の家庭は社会のメインではないことを思い知らされます。お父さんはもう既にコンピューターに関わっている先端の技術者家庭なのに、ユダヤ人の悲哀やさらには両親の離別も描きたかったのでしょう。

 最後の最後にフォード監督に映画製作の大きなヒントをもらう場面、そこで初めて「本当は、こんな映画だと思って見に来たのに。」と気づきました。