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フェイブルマンズのoommのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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映画の神が親切にも民に分かるように「私にとっての映画」を冷静に説明してくれたので有り難く受け取ったという気持ち。

サミーにとっての映画は単に好きとか楽しいとかじゃなくて業なんじゃん。それが時に切なくもあり。母と男が映ったキャンプの映画、きっと美しかったんだろうな。。
プロムでサミーの撮った映画を観て「あんなのは偽物だ」って言いながら泣いた同級生のシーンもめちゃ良かった。彼も、お母さんも、映画によって見る前と後で違う人になってしまったのかなと思う。そしてサミーはそれが出来てしまう人だったんだと思う。

お母さんの役が本当に好きだった。心が引き裂かれそうになって急にサルを飼ってきちゃったりするところ。

最初から最後まで凄いことやってきといて、最後はテクニカルに茶目っ気まで見せてくるサービス精神がむしろもはや怖いまである。
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