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フェイブルマンズのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.3





“芸術は麻薬だ
俺たちはそのジャンキーなんだよ”








アマプラさん!またもやお早い無料配信ありがとうございますm(_ _)m
最近のアマプラさんのお仕事凄くない?




言わずと知れた名巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督の自叙伝的意欲作。

【シンドラーのリスト】や【プライベートライアン】や【インディージョーンズ】の原点が垣間見える遺産的な作品と言って良いのかも。



先ず、キャスト含めて前情報を一切未入力での初見だったので、大好きなミシェル・ウィリアムズが登場した瞬間に『好きな映画』のフラグが立ち、冒頭30分で『あ、これはスピルバーグの映画だわ!』と判るくらいのオードブル(と言うかアミューズレベルの初手)が出てくるので、その後の長尺フルコースも全く気構える事なく名監督の生い立ちと映画とのマリアージュを堪能することが出来る。
〆のデセールに至ってはもう、文句なしの最高のエンディングなのでは?




物語としての没入感はそれ程強くはない(個人的に)ものの、常にスピルバーグ物語というフィルターを掛けて観るわけだから、そういう意味では別の関心度合いがヤバい。
芸術と現実生活のバランスや、理系父と芸術母のもとで暮らすシーソーライフ、カメラ越しに訴えかけるフェイブルマン青年の愛や葛藤、そして観るものを魅了する圧倒的な演出及び編集力。



あの母にしてフェイブルマン青年あり。


とにかく母親役のミシェル・ウィリアムズが魅力的過ぎて、ずっと観てられる。
いたたまれない感情や自制心と欲に苛まれた感情豊かな女性らしさを演じたら、ズバ抜けてる素晴らしい女優さん。
【ブロークバックマウンテン】の時にその素晴らしさに魅了された者の一人です。



全編を通して、心に残るシーンや台詞が多いのもスピルバーグみに溢れてる。


“出来事には意味がある”


この名台詞が放たれる各場面は、以後の監督作品を観る上でも、いちいちフラッシュバックしそうな一連のシーケンスで、実に簡潔にスピルバーグ監督のヒューマニズムとフィロソフィーを凝縮している気がする。




ところで皆さん!
好きなスピルバーグ作品を3つ挙げるとすれば何ですか?

私は☟この3本かな。


1位【シンドラーのリスト】
2位【プライベートライアン】
3位【ジョーズ】















“地平線が下にあると面白い絵になる
地平線が上でも面白い絵になる
地平線が真ん中だと死ぬほどつまらん”
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