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フェイブルマンズのj3livingのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
映画造りに取り憑かれた若者の少年期を描く、スティーブン・スピルバーグの自伝「的」映画。主人公のサミーと母、父と家族の物語。とはいってもただの感動映画ではない。

生まれて初めて見た映画のシーンから、自分で模型列車で衝突シーンを再現して撮影してみる所から彼の映画人生が始まる。
そこから映画「激突!」に繋がるのかと思ったらさすがにそんな単純じゃなかった。

当時まだ黎明期であったコンピューター技師のお父さんの出世に伴って、アメリカ中を引越していく訳だが主人公は虐められることなく成長していく。
・・・わけもなく。
中盤すぎでついにいじめっ子出現。例に漏れず主人公よりでっかくていかつい身体してる数人組。いかにもなスタジャン着てるし、ハリウッド映画にこの手のやつらが出てこない青春映画はないのか!?
まあラスト近く意外な形で主人公と彼らの関係が変わるのだが。

作中主人公がアマチュアカメラマン&監督として撮影した映像が流れるのだが、J・J・エイブラムズの「Super 8」でも思ったことだけど、何故プロの映画作家があんなに絶妙にアマチュアが取った風な映像が撮れるのだろう?8mmや16mmで撮ったとしても、だよ?
撮影編集は素人のスタッフにその部分だけ作らせてるのかな?本当にガブリエル・ラベルが撮ったとか?
プロは素人風の映像くらい朝飯前ということか…。

最後の最後、デヴィッド・リンチにびっくり。

彼の人生もっと描かれるのかと思ったらもう2時間を優に超えていた。
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