ヤスマサ

フェイブルマンズのヤスマサのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.0
映画に魅せられた少年の、成長と夢を追う姿を描いた、スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的作品。
サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)は、幼少期に映画館で初めて観た映画との出会いが、その後の人生に大きく影響する。

どれほどのインパクトだったのだろう…。
サミーは、映画で観たシーンを自分の撮影で再現したのだ。
つまり映画の物語ではなく、見せ方に魅了されたということだ。
その後に作る映画も、創意工夫で、より魅力的に見せようとしている。
そこにある事実の良し悪しや、個人的心情に関係なく、いかに見せるか…、それは被写体のオーラを見出した「おサボりの日」の映画でも表れている。
あれは出演者の自尊心を挫かせてもいたが、逆に痛快でもあった瞬間だったけど。
サミーが映画界に足を踏み入れる際、ジョン・フォード監督からのアドバイスは、正に見せ方のことではないだろうか。
それはものの見方ということでもある。
こんなところででデヴィッド・リンチに会えたのにも驚き。
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