このレビューはネタバレを含みます
自伝的映画ということで、恐らく事実を描いているのだろうが、「2人だけの秘密」って言ってるシーンが少なくとも2箇所くらいあったけど全世界に公開しとるやないかって笑った。
終盤、映画にカッコよく撮られたいじめっ子があんなのは自分ではないと怒り泣くシーンがあったが、この感覚は大事だと思った。
映画にはそういう、実物を誇張したり違う角度から切り取ったりして飾り立てる力があり、それは被写体が望んでいない可能性もあれば、思わぬメッセージ性を帯びてしまうことがあるよね…
というとこまで考えて、やはりこの自伝的映画はそういう視点も踏まえて見るべきなのかもなと思った。
母親の不倫を映像を通して知ってしまうのはなかなかショッキングだが、母親にもそういう側面がありうるしそれを撮影してしまうって映画として美味しいよな…なんて不粋なことを考えてしまった。面白い自伝だった。