映画界の生きるレジェンド、スピルバーグの自伝的物語。監督の自叙伝というだけあるが波瀾万丈な物語でもない。だからそこまで熱いものは感じなかったのは仕方ない。でも映画へのリスペクトはしっかりある。
両親ともにそれぞの才能があって、芸術と物理に秀でていた遺伝子を引き継いだスピルバーグ。裕福な環境もまた彼を映画の世界に踏み込ませた要因だと思える。映画に対する想いよりも家族との絡みに重きがあった内容。
両親2人ともこの世を去ってから本作を製作した監督。その思いを託された母親演じるミシェル・ウィリアムズが熱演し応えていた。
ポール・ダノ、相変わらずの陰キャなビジュアルを活用し好演した父親役。両親のための追悼の意味もあるように感じた作品。