何とも言えない余韻を残す不思議な魅力。
あらすじを軽く見て惹かれたため鑑賞。
なになに、"少年が孤独な大富豪にiPhoneの使い方を教えて、その後亡くなったはずの爺さんからスマホを通じてメッセージが届く"とな。
ふむふむ、それはもう"世にも奇妙な物語"なのよ。
どーせ展開としては、"超常現象か知らんが何らかの方法で少年が死後の爺さんと繋がってほろり涙なハートフル作品"なんやろ？
と思っていると、あながち間違っていなかったんだが、中盤になるともうホラーなのよ。笑
結局原因が何なのかハッキリしないまま終わるのだが、伝えたいテーマはそこではなくて、スマホへの警告だったり作家としてネットへの批判だったりした。
エンドロールに入る前にスティーブン・キングの名前が出ると「あ、やっぱりそうか」と納得。
実にキング作品らしいと思いましたね。
過去の物語を語る口調はハマっていた。
何より、単なるホラーではなく不気味さやジュブナイル的要素がある、痒いところに手が届く内容になっておりました。
主人公クレイグ少年は、いじめられっ子が死んだり、自分の尊敬していた教師の命を奪いながら罰せられなかったやつが死んだりしても悲しめる、純粋で育ちの良さを感じるボーイでした。
クレイグを演じたジェイデン・マーテルは、先日観た『目指せメタルロード』にも出演。『IT』でも主役に抜擢された逸材は、今作でほとんど自分一人が注目されるくらいの内容。まだハタチなので今後の活躍に要チェックや！
