回想シーンでご飯3杯いける

ハリガン氏の電話の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)
3.0
前半は、本を読むのが上手い少年が、その才能に惚れた老人の読み聞かせ役としてアルバイトを始める話。比喩に富んだ本の内容から、映画としての本作につながるヒントを探る感じ。交流を深める中で、少年は老人にiPhoneの操作を教えるようになる。

その後、心臓病で老人が急死。少年は遺体のポケットにiPhoneを忍ばせるのだが、埋葬後に電話をしてみると、何とテキストメッセージが返ってきた、、、、。

原作はスティーヴン・キングとの事。登場するiPhoneは恐らく最初期のものなので、2010年ぐらいの設定なのだろう。学生達が洗脳されたかのようにハマっていく様子が意地悪く描かれている。キングによるスマホ批判的なメッセージが込められているのだろう。

ただ、2024年の今の目線で見ると、スマホに対する視線が古臭くてステレオタイプ。 iMessageを使用しているのだろうか?いずれにせよiPhoneの画面構成が今とかなり違うので、そこで起こっているやり取りを視覚的に理解し辛い等、スマホ題材の映画として、どうにもモヤモヤしてしまうのが勿体ない。

キングの古い小説の設定を引き継いだのかと思ったら、どうやら原作は2020年出版らしい。何故そのタイミングでiPhone発売当初の話を書いたのだろう? うーん、、、、。