超傑作スポーツドキュメンタリー「マイケルジョーダンラストダンス」のスタッフが製作した北京オリンピックで躍動したアメリカ代表の活躍をオンコートオフコート双方をアツく描かれたチームスポーツそのものの在り方にリスペクトを捧げた作品
2000年代から金メダルを逃してきて負の連鎖から抜け出せないバスケアメリカ代表
全ては選手一人のエゴからチームバスケを見出せず逃してきた勝利
そんな負の連鎖を断ち切り再びアメリカに金をもたらすために召集された大学バスケのコーチがNBAのスーパースターをまとめ上げるところからこの映画は始まるんだけど
この通称コーチKと呼ばれる大学バスケ界の名コーチがNBAスターとうまくやっていけるのか?という疑問から入るんだけどエゴが強いNBA選手を元軍人であるコーチKがアンセルフィッシュをチームに擦り込ませるためにアメリカの英雄軍人が私欲を捨て他人のために奉仕するメンタリティを教えるってとこがグッとくるし
ウェイドが目の見えない軍人にマイクから話しかけるくだりは泣ける
レブロン、ウェイド、カーメロ、ボッシュを中心としたチームにあのコービーがアメリカ代表に参加する。当時のコービーはジャックとの泥沼化した不仲であったりレイカーズにトレード要求したりと結構どん底にいるしなんせ一匹狼のコービーがアメリカ代表に馴染むことができるのかとメディアにはチーム参加に対して疑問が投げかけられるのだが
コービーも変わるためにルーズボールを全力で追いかけて、いち早くジムで汗を流しチーム練習に参加する、リーダーとして率先してトレーニングと泥臭いプレーを率先する姿に心を打たれてみんなが一団となってトレーニングに励むってところはリーダーが見せるべき背中はこういうことだとコービーが示してくれるのがもうかっこ良すぎる
個の力が最強の選手たちがチームとして纏まれば敵なし!オリンピック本戦で当たるチームはもちろん一筋縄ではいかない
コービーがチームメイトのガソル率いるスペイン代表との試合でガソルに真っ直ぐに突進して「NBAではチームメイトだが今は敵同士だ」ってかつての仲間を完全に敵として捉える方法がクレイジー
勝ちに手段を選ばないコービーがやばい
とにかくコービーのマンバメンタリティが伝染していくところだったりスポーツ哲学の最適解を描いた作品
NBA好きは絶対見るべきだし
ドリームチームからの転落からのワンスアゲインがドキュメンタリー作品とは思えないほど激アツなドラマティックな作品でもあるからドキュメンタリー作品としては最高峰に好きな作品