リプリー

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイトのリプリーのレビュー・感想・評価

3.6
マーベルスタジオ初の単発で中編配信作品。
しかしながら、マーベルスタジオという冠が付けば、それが劇場公開だろうが、配信だろうが、アクションだろうが、SFだろうが、ホラーだろうが見る。クロスオーバー要素があろうがなかろうがマーベルスタジオ作品というフィルターがかかった状態で良し悪しを決める。
考えてみればまあすごいことだと思う。
マーベルスタジオが10年以上かけて培ってきたものは凄まじい。
しかしながら見方が分からない。マーベルが目指しているのは、次々と刊行されるコミックのように映像作品を出すことなんだろうが、いかんせんそんな形態の作品群には馴染みがない。

さて、そんなわけで本作もよくわからない。マーベルスタジオ作品としては挑戦的な作品だと思う。
しかし単体としてみれば、そこまで面白いものとは思えない。いや別につまらなくはないが、これを予告編を見て劇場でかかっていても見ないと思う。
そんな作品でも見せてしまうマーベルの恐ろしさを改めて感じる。

昔ながらの怪奇映画テイストは僕の好み。モノクロだからこそできたのであろう切り株描写もいい。だがやっぱりお話が弱い。というか、これ何の話なんだ?と思う。
終わっているようで終わっていない。これをわざわざ見せる意味って……。