なお

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイトのなおのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

"モンスター×ハンター"

Disney+限定配信中のマーベル制作ドラマ作品。
ドラマといいつつFilmarks上ではなぜか「映画」カテゴリに分類されている。

同名の漫画作品を原作とし、マーベル制作の作品としては異色のほぼ全編モノクロ映像。
(『ワンダヴィジョン』でもモノクロ映像のシーンがあったが、最初の数話のみ)

✏️意欲作!!!
…ではあると思うのだが。
個人的には、それ以上の感想がこれといって出てきづらい。

本作、これまたマーベル作品としては異色のサスペンス・ホラーテイストな作風であるワケだが、やはりホラー作品の演出は不慣れなのか
「あ、来るな」
というタイミングでの分かりやすいジャンプスケアには少々ゲンナリ。
(これが敢えてそうしているのならば、もうこちらとしては何も言えなくなるのだが…)

主人公のジャックと、そのパートナー的役回りであり物語の鍵を握るエルサを除き、今一つ魅力のない登場人物たちの存在もイタい。

そもそも、
・腕利きのハンターたちが
・おどろおどろしい洋館に
・ある怪物を倒すという目的のために集い
・その怪物を倒した者には褒章としてミステリアスな石を授かる
という既視感たっぷりな設定の時点で、主人公の二人以外のハンターは死亡フラグビンビンなのである。
そして予想通り、特にこれといった活躍もなく主人公二人の前に散っていく”モブ”ハンターたち…

モノクロ映像ということで、レトロホラー的な味わいも本作にはあるのだが、その割には時代設定が近代なのか現代なのかも判別がつきづらい。

物語冒頭は中世~近代を思わせる雰囲気だが、途中から『ロキ』のTVAの構成員のような近未来的なアーマーを纏った敵が登場したりする。

と思えば最後にはカラー映像に画面が変化し、ジャックとその相方のモンスターが仲良く談笑する様子を映しながら空をパンして終了…
(しかし「THE END」のテロップは映画黎明期のようなレトロ調のフォント)

果たしてどういう気持ちでこのドラマを楽しんだらいいのか。
視聴者は最後まで振り回されてしまう。

☑️まとめ
何度も言うようだが「意欲作」であることは間違いない。
が、それにクオリティや物語としての完成度がついてきているかというとかなり微妙な出来。

🎬2022年鑑賞数:110(49)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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