カズザク17

銀河鉄道の父のカズザク17のレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
3.8
誰もが知っている宮沢賢治。実は、生前に殆んど本が売れていなかった事を、この映画で初めて知る。今まで読んだ事がなかったので、一度読んでみたくなった。
家族愛、親子愛に溢れた映画。少し無理矢理涙ものに…感は否めないものの、全体的にいい雰囲気の、優しい気持ちになれる映画だったと思う。
やりたい事が見つからない・定まらない、若き日の宮沢賢治。家業も継ぎたくない、無理にお願いして入った学校も辞めたい、物語も書く自信がない等々…実家が裕福でなかったら、家でフラフラ・ゴロゴロしている無職のお兄さん…で人生を終えていたかも?である。
妹の病気をきっかけに、妹を力付ける為に書き始めた物語。妹が亡くなった後は、父親の為に書き続けた物語。それが、日本全国に読者が広がり、今では世界中に読者が広がっている。原稿がカバンの中で眠ったたま…世の中に出る事が無ければ、宮沢賢治ですら無名の物書きだったかも…である。文学の世界だけではないけど、絵画、書道、音楽等の世界にも、スゴイ無名の人が眠っているのかも?って考えてしまった。どこかの蔵の中に、面白い物語が眠ってないかな?