海賊K

銀河鉄道の父の海賊Kのネタバレレビュー・内容・結末

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

連日のドタキャンで、見たかった作品として初めてアマプラで課金して見た。

メンターの方の影響で銀河鉄道の夜を読み始めたが、どーもこの時代の小説はなかなか入ってこず、ページが進まなかったため調べて見つけた映画。こんなタイムリーで去年にやっていたとは。

まず、妹のトシ最高。演技もさることながらその存在感。質屋の長男として生まれ、成績も今一つで家業を継がず親の反対を押し切り農業を学んだがその学校も鬱になって辞め、家と違う宗教を始めたと思ったらまた東京でくじけ、自分にはなにもできないと悟り、潰れていたときに最愛の妹が倒れて彼女が楽しみにしていた物語を書くようになる。

新しい時代の父とトシに上げられたバカ親は、影響されやすい賢治の父そのものだった。

とにかく世の中の人のために何かがしたい。けどできないと葛藤し続けた賢治の孤独な戦いは、生前全く泣かず飛ばずではあったものの、しっかりと愛ある家族に支えられていた。

皆まっすぐだったから、予告からも間違いなくいい作品だったんだろうなぁ。

おかげでようやく、銀河鉄道の夜読み勧めたいと思いました。

少年の頃に憧れた坂井真紀さんの佇まいもすばらしかった!

諦めずに戦い続けた若者の生き様に感謝
海賊K

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