HaHa

銀河鉄道の父のHaHaのネタバレレビュー・内容・結末

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

公開時気になっていたのに見に行けなかったから、WOWOWで見た。
宮沢賢治を主役にすると聖人君子的に描くことが多くなるから、それは違うなあと常々思っていたので、お父さんからの視点で見ると、ちゃんと賢治の人生の破天荒さが出てる!と思いました。田舎の大店の長男なのに家を継がないと言い張ったり、家出したり、変な事業(人造宝石)やるって言い出したり、農業するって言ったり。本人はその時々で必死なんだけど、親からしたらとんでもない息子で、心配でしょうがなかったろうなあ。
そんな息子を愛で包み込む父親…というのがちょっとしっくり来なかったのは、私のイメージではもう少し賢治の活動に理解を示さず、常に賢治のやりたいことの障壁となって立ちはだかる父親いうイメージがあったからかもしれない。でも結局は賢治のあの生き様を許し支えたのだから、この映画のイメージは決して間違ってはいないのだろう。
賢治を語る上で重要な面をいくつか省略し、もしくは簡略化しているので、しっくり来ない解釈もあるのですが、ラスト、賢治(ジョバンニ)トシ(カムパネルラ)が乗る銀河鉄道に同乗する父親(鳥飼役?)というのは素敵な解釈だなあと思いました。
HaHa

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