ひろるーく

恋のいばらのひろるーくのレビュー・感想・評価

恋のいばら(2023年製作の映画)
3.9
カメラマンの健太朗(渡邊圭祐)の今カノ莉子(玉城ティナ)と元カノ桃(松本穂香)の物語。

健太朗と莉子はなんの問題もなく交際しているが、そこに桃という健太朗の元カノが現れる。
桃は、莉子に相談を持ちかける。
交際中に健太朗から写真を撮られていて、その写真がリベンジポルノとして使われるのではないか。その写真データを削除したい。という相談。

乗り気ではなかった莉子だが、相談を請け負い、行動を共にすることで、この今カノと元カノは徐々に心が打ち解け、仲良くなる。

そして彼の写真データを削除するために二人は動き出すが、、、。

という基本線の話があるが、それだけではなく、元カノ今カノは本当に元カノ今カノなのか。桃は一体何者? ねむりひめ? 写真集?
といった基本線が徐々に枝分かれしていく。

この辺の人の心の機微、特に女性の機微を描かせたら城定定夫監督は手腕を発揮する。
僕は最後までわくわくしながら楽しめました。
ラストのギミックも含めて面白い作品です。

あと、玉城ティナの演技いいですよね。
最近今泉力哉監督の『窓辺にて』も観たのですが、存在感のある素晴らしい女優さんだと思います。
美人だけど何かその現実に不満を感じている。そんな存在感。いいですね。

この作品は、香港映画『ビヨンド・アワ・ケン カレと彼女と元カノと(2004)』のリメイクだそうです。

彼氏彼女のいる方は、あまり一緒に観ない方がいいかも。です笑
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