これは劇場で観たい作品
予告編通り"音"の映画でもありました
基本的には静かだけど、突如フィードバック音やノイズミュージックが炸裂する
今作は無声映画
台詞だけ排除し環境音は残されたままなのだが、その環境音一つ一つが非常に繊細
それだけ聴いていても心地良くとても音楽的
静寂と雑音は紙一重であり受け取る側次第
60分通して一つのサウンドトラックとして充分楽しめる
原作は吉本ばななの小説でご本人も忠実であると太鼓判を押す
呪いや死、近親相姦などおどろおどろしいワードが頻発するが、絵面は清々しく透き通っていて一種のヒーリング効果すら感じた
短編小説の読後感、そして音響系のライブを観た感覚も味わえてとても贅沢な一時間でした
Wolf Eyes 「Black Vomit」
https://youtu.be/QprzMD6Xevk
やはりこの曲が観る決め手で凄まじい破壊力
