淀川ホリィ

震える家族の淀川ホリィのネタバレレビュー・内容・結末

震える家族(2022年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

キリスト教を部分的に利用した駄作。

ホラーに振りたいのか、
ミステリに振りたいのか、
宗教系に振りたいのか、
結局なんなんだろうなーどんでん返しいつー
とモヤモヤしながら...
え、終わった?

思ったより宗教色出してきたから逆に
矛盾がいっぱい。不満もいっぱい。おなかいっぱい。

カトリックの神父と異なり、
プロテスタントの牧師には、
そもそもエクソシストって役職もないし、
やるとしても、福音派のように
ただ牧師が何日も断食して聖書を通して祈るだけなはず。
何故ならプロテスタントは悪魔祓いを公に認めてないし、
概念が違うから。
(小さな宗派には稀にあるらしいが噂レベル)

聖職者の家族が罪を犯すってことで、
わざと家族を持つことが許されている牧師を選んだんだろうし、
そこをどう持っていくのか見ていたんだけど、
は?長女が悪魔を祓う?
しかも内容カトリックばりじゃん!
手帳に書いてあった悪魔との戦いに必要な
神の武具って鎧だけじゃないじゃろがい〜
更に牧師に信仰心を問うシーンで
流石に吹いたよねダメだこりゃ。
なんだこの本。

そもそも、これを言っちゃお終いだけど、
悪魔憑きが何かやらかすってより、
人の心に棲む悪魔って話で焦点ズレてんだよね。


イサクって安直すぎる名前からして、
生贄にしようとするオチは読めてたし。
宗教もので、こんなに誰も信仰心がないのも
初めてで失笑。
もう、色々と雑。

エスターやら、いろんな作品のおもしろ要素を
部分的に合体させたツギハギだらけのプロットを
宗教(専門的なジャンル)で誤魔化したから
全体的に浅く、中途半端だったんじゃないか?

レビューに書いてた方がいらっしゃったが、
‘仄暗い水の底から’の方が数倍良い。

人という悪魔の見せ方も、
クリスチャンな婚約者を惨殺されて
悪魔ストーリーが展開される‘悪魔を見た’の方が
よっぽど悪魔悪魔してる。
淀川ホリィ

淀川ホリィ