【陽気な出血エッセイ】
『I’m Late』。私、今月遅れてるの…という、男にはギョギョな意味です。
IFF2022『東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション3』上映にて。作品ページが出来たようなので、追っかけでメモ的に投稿。
冠木佐和子監督は、性のタブーをタブーにせず、アニメで朗らかに見せちゃおう!そういう作品作りをしている人らしい。
本作では、生理を明け透けに語る女性たちが登場。生声はおそらくマンマ残しつつ、人物はロトスコープで抽象化し、ポップな描画でこぼれる本音をスケッチしてゆく。
男性もひとさじ登場しますが、どうでもいいこと言ってます。…と聞こえてしまう。当事者じゃないからね。
眼には心地よいが、心にザラザラが立ってくるアニメーション。
が、生理から突如、出産にジャンプするので、最後に困惑が残ります。その間をカポンと開けたのはナゼ?
…とは思ったものの、女性の身体を走り抜ける心の経緯とすれば、確かにそういうスピード感なのかもなあ、とは感じました。人に依るのでしょうけれど。
ヒロイン的女性が、シンプルな描線と成ることでかえってイキイキと、プリプリしておりました。
<2022.9.30記>