マーくんパパ

蛇の穴のマーくんパパのレビュー・感想・評価

蛇の穴(1948年製作の映画)
3.3
ヒッチコックを意識した⁈サイコサスペンス。訳がわからないまま怪しげな精神病院に押し込められ電気ショック療法や麻酔注射治療されるバージニア、小説家志望のバージニアは突然自分が分からなくなり原因不明の強い拒絶反応を示す精神錯乱者。この二重の不気味感を誘う前半はサイコスリラー要素ありだが、夫ロバートと主治医クック先生の真摯な支援で徐々に謎が解明され快方に向かう所でスリラー感は減速してしまう。ヒッチコックだったらこの信頼出来る2人にも本当にバージニアの味方なのかと疑惑サスペンス要素を入れるんだろうになぁと思ってしまう。蠢く蛇の穴のような重度障害者の狂人大部屋の様子より、病院側の狂人紛いの冷酷看護婦や偏屈理論の医者の方が怖い。