ワイズマン『チチカット・フォーリーズ』を『17歳のカルテ』風ドラマにしたような傑作ミステリィ
いやぁ~これは凄い!!!
精神を病んだ主人公視点で進行するので、何が真実なのか誰を信じれば良いのか分からず、時間も飛び飛び、常に気持ちがかき乱されて落ち着かなかった。
108分の作品なのに、彼女と一緒に何ヵ月も精神病院で過ごしているかのような緊張感!
『カッコーの巣の上で』みたいなクソ婦長とかいてイライラするっ!!
NYで小説を書いて、ロバートと結婚していたはず。
そんな女性ヴァージニア。
今は精神病院に。
ロバートも思い出せたり思い出せなかったり。
5月12日には何があったかしら?
パパは大好き。
大好きだった。
そんな彼女は、キック先生との面談で徐々に回復していくのだが……
美しく儚く、しかし触れたら壊れてしまいそうな不安定さ。
ヴァージニア役の女性がとっても上手かった☆
その他患者たちもユニークで、ラスト辺りに知り合う喋れないヘスターとのやり取りが最高!
ぐったりとするけれど、これは何度でも観たい傑作でした♪