開明獣

ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実の開明獣のレビュー・感想・評価

4.0
12月8日は、自分にとって3つの大事なことが起こった日。一つは太平洋戦争勃発の日。一つは大事な親戚の一人が亡くなった日。そして最後の一つがジョン・レノンの命日。

今から42年前に、自宅マンション前で、マーク・チャップマンという男に銃撃され死亡。享年40歳。この世に星の数ほどもある不条理で理不尽な暴力の一つと言い切ってしまうには、あまりにも惜しい死であった。

ザ・ビートルズから洋楽に入り、そこから世界が広がっていった自分のような人間は沢山いるはずだ。そのザ・ビートルズは、4つのピースのうち、誰一人として欠けても成り立たなかった奇跡の音楽ユニットだ。ここでは奇跡を演じた一人、ジョン・レノンの若かりし頃の軌跡が友人たちの語りを通して描かれている。

ザ・ビートルズへのオマージュは今も続く。映画「イエスタデイ」は自分にとっては宝物のような作品となった。ピーター・ジャクソンが手がけた「ゲット・バック」は8時間にも及ぶ長尺だったが、それでは足りないくらいのエキサイティングな力作だった。

今夜は"レノン・メドレーをララバイにしよう。セットリストはいつも迷うけど、それもまた楽しい。今回のオープニングは“I am the Walrus” で、ラストは・・・"Starting Over"かな。

彼はきっと、偉大な男でも、アイドルでも、スターでも、インフルエンサーでもなく、ただのロックンローラーでいたかったんだと思う。そんなレノンを私達はいつまでも愛するのです。
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