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ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実のYのレビュー・感想・評価

3.2
「寝ちゃった」って言ってた人いたけど自分も寝ちゃった(笑)それくらい所謂ザ・「再構成もの」。確かに自分の知らない事実はいくつも出てくるんだけど、同級生や親戚のインタビューで何度も何度も同じことを振り返るものだから、特に初〜中盤はよほど気合を入れて見ないと集中できないと思う(少なくとも自分はつらかった)。

後半、スチュが亡くなって(というかスチュの美しさで目が覚める?)リンゴ含む4人での始動になってからの方が自分には興味深かった。

「革ジャンでなくなってからビートルズの音楽は死んだ」のなら、初期の名曲の数々(確かに自分も初期よりは中〜後期の方が好きだがそれはともかくとして)はどんな気持ちで作っていてライブをどんな気持ちで演っていたのか?(自分としては、ライブの回数の多さやタイトなスケジュール、誰も自分達の音楽を聴いていないのが嫌なのであって音楽自体はプライド持ってやってたという認識だった)

シンシアを殴ったり、女をモノ扱いしたりしていたようだが、ヨーコと出会って「女は世界の奴隷か」を書くまでにジョンの中にどんな変化があったのか?

「大麻をやって酒をやめられた」というジョンの肉声があったが、人生の中でどう酒&ドラッグと関わってきたのか?

…等々、「もっと具体的に知りたいこと」が増えて終わる映画だった。

そういう意味では観た方がいいっちゃいいけど、ここから派生する枝葉(上記の点を解明するようなドキュメンタリーや、幼少期の心理的な影響を含めた近年流行りのジョンレノンの人生再構築ストーリー的な映画)を観たくなる、そんな作品でした。
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