【ジョン・レノンの前半生を描いたドキュメンタリー】
ビートルズの一員として名高いジョン・レノンの前半生をたどったドキュメンタリー。友人や知人、音楽評論家や学者へのインタビューで構成されている。
祖父がアイルランド出身で、したがってレノンもアイルランド系であること、父が船員で不在のことが多く、そのため母が不倫に走り、叔母夫妻に育てられた少年時代がまず紹介されている。
中等学校では「仕切る」タイプだったらしい。まあ、後年のレノンを見てもそうだろうなと思うよね。その後美大に進むが、女性に対してはわりに暴力的だった。あの時代の労働者階級に見られた「男らしさ」の基準が守られていたということだろう。その頃に最初の妻となるシンシアと仲良くなるのだが、これが結構な美人で、私ならオノ・ヨーコなんかに目移りしないな、と思いました。
美大に進んでから音楽にも深入りし、やがてポール・マッカートニーと出会い、ジョージ・ハリソンをバンドに入れて音楽活動が始まる。初期のビートルズがドイツのハンブルクで活動していたことはよく知られているが、かなりハードな業務だったらしいし、宿泊ホテルも4人1部屋だったというから驚く。
ハンブルクから帰って人気が出始めるあたりで、この映画は終わっている。
ジョン・レノンが中心だから、ポールとの出会いや音楽的な影響関係などについての言及が少ない。今後はポールに関するドキュメンタリーも作られることを望む。でもポールが死なないと無理かな。