クラウドアトラスみやちゃん

山女のクラウドアトラスみやちゃんのレビュー・感想・評価

山女(2022年製作の映画)
4.1
【どんな映画】『遠野物語』※にインスパイアされた岩手県遠野地方の物語。
※柳田国男が1910年に発表した、岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集である。計119話。

【あらすじ】山田杏奈演じる「りん」は村で父と弟と暮らしてる。だがその暮らしぶりは極貧とも言えるもので、家族で夕食に粥を食べているのだがそれは米はほんの少しでほぼ水の様なスープを3人で分け合って食べているのだ。そこに来て村にはお天道様が昇らない日が続き、不作に喘ぎ更に村の食糧が底をつくことになる。そして米の分配を巡ってりんの家族と村は揉めることに…

【一言感想】山田杏奈の一世一代の演技をとにかく観て!😆

【ガチ感想】TIFFのジャパンプレミアということで死ぬ気でチケット取りました🤣🤣
令和の天才、10年に一度出るかどうかの逸材、山田杏奈がまたまた頭一つ抜けました!
「ミスミソウ」「ひらいて」でその天賦の才を開花させた山田杏奈が今度は世界レベルの映画賞で主演女優賞を本気で狙えるくらいの演技を魅せてくれます。

みやはこの映画で山田杏奈が世界で知られることになり、引く手数多になり、手の届かないところに行ってしまうのではないかと危惧しております。
杏奈ちゃん!日本映画界を見限らないでね!😆

TIFFで見逃した方も、来年必ず公開されますのでぜひぜひ公開日初日に観に行きましょう!
みやはあと数回は映画館で観たいと思っています。

【注意事項】山田杏奈、森山未來、三浦透子、永瀬正敏というキャストで映画館に足を運ぶと、この映画の特異なテーマ性は令和の時代では取り扱いのほぼないものなので、意外とダメージを喰らうと思います。
遠野の冷害・飢饉がモチーフになって居りますのでその意味では中々に来るものはあります。

それよりは、でんでん、川瀬陽太、品川徹とかの渋い俳優陣を目当てで行くのが正解かも知れません。

そう申しましたが、日本で伝承されてるフォークロアを大自然の中で映し出す本作の映像美と俳優陣の演技は素晴らしいものがあります。これだけの世界観を醸し出せる監督とキャスト陣に敬意を表したいと思います。
今回のTIFFで日本を代表する一作だと思います。