チャニング・テイタムの変わらぬ肉体美とセクシーなダンスを見られたのは良かったです。
が、今作は完全に蛇足でした。
1の監督が、自分の関わっていない2の出来に不満を感じての今回の作品かな、と勝手に思っていたので、2のエンタメ感をなくして再び純文学的な作品に仕上げたのかと思いきや、ナレーションで純文学感を出しているだけで中身の薄いものになっていて、かなり残念でした。
1は、背徳的なストリッパーとして働きながら健全な生活を求めて足掻くマイクのストーリーと、チャニング・テイタムにマシュー・マコノヒーという有名俳優がストリップをするという意外性があるのとで、見応えがありました。
2は、1ほどのストーリー性はありませんでしたが、男性ストリップというエンタメを十二分に楽しめるような作りになっていましたし、1に登場していたメンツのその後を知れて、これはこれで楽しめました。
しかし今作は、チャニング・テイタムしか続投は(ほぼ)なく、あとはただただダンスが上手だけの知らない男たちの艶かしい演舞を見せられただけでした。
また、あれだけ真面目で誠実そうなイメージのあったマイクが、今回のような結末を迎えてしまったのも、個人的にショックでした。まだ相手の女性が魅力的であれば良かったかもしれませんが、私には、更年期で情緒が不安定になった成金オバサンにしか思えませんでしたから。
チャニング・テイタムを見たいだけなら、最初と最後だけを見ることをおすすめします。
本当に、残念です。