主人公のシーラは、たまたま立ち入ったネイルサロンで、ひょんなことから、一日24時間だけ好きな過去に戻れる(または未来に進める)日焼けマシンの存在を知る。
バーで一目ぼれしたギャリーに声をかけるシーラ。
実は、ギャリーとは7回デートをしたが、玉砕したのだ。
そして、肝心な1回目のデートを何度もやり直すシーラ。
シーラはこんな科学的根拠のない話もあっけらかんとした顔でギャビーに話す。
たまにいる、何でもかんでも思ったことを発しちゃうタイプのシーラ。
彼の話や、日焼けマシンを教えてくれたお姉さんのことも知ろうとしない(周りから見るとそう思うらしい)、自分のことは話すがなにか大事な部分が欠如したような彼女。
次第にギャビーは嫌気がさし疲れるように。
シーラに伝えるも、シーラには理解出来ない。
こんなに好きなのに、なんで?ギャビーの幼少期まで遡りギャビーの邪魔をする人間の一人や二人消したくらい、ギャビーの性格を変えるために美人を仕込み、ものすごく落ち込んだが性の勉強をさせることまでしたのに・・・
そんな風にシーラは感情的になる。
そうかそうか分かったと和解し(たようにみせ)、ギャビーは意を決したようにどこかへ向かう。
そう、あの日焼けマシン。
彼女の幼少期まで遡るギャビー。
見た目は綺麗だが育児放棄のような母親と、まだ幼いシーラ。
木のおもちゃが入らない!と躍起になり癇癪を起こすシーラと、青年ギャビー。
ギャビーはシーラに『ぜんぶ滅茶苦茶でも大丈夫!』とおまじないのように唱える。
そして現在に戻り、シーラはまた拗らせ『死ぬから!』とヒステリックになる。
しかし優しく宥めたギャビー。
何故、いつどのシーンで、彼の気持ちがまた戻ったのか自分には理解出来ないが、
それだけ損得勘定がなく彼女を真っすぐに思っているのだとしたら尚更、彼が不憫に思えるが、
いろんな愛の形があって良いと思った。
シーラと同じようにギャビーに取ってもそれが幸せと思えるのなら、それがその二人の愛の形なのではないのか。
自分も拗らせる部分は少なからずきっとあるので、人ごととはとても思えず、考えさせられた。
シーラには、後悔しないでねと余計な一言をあげたい気持ち。