富樫鉄火

忘れえぬ想いの富樫鉄火のレビュー・感想・評価

忘れえぬ想い(2003年製作の映画)
4.0
新文芸坐:セシリア・チャン大会
「映画は役者を観るもの」の精神がまだ残っている、香港映画の傑作だと思う。
いま見ても、香港のミニバス世界はユニークで野性的で面白い。
そこを恋愛再生メロドラマの舞台にしたところがよかった。
音楽も、昔ながらの、いかにもありがちな泣かせメロディで、それが、嫌らしくなく加味されている。
児童相談所前のシーンは、またも泣かされた。
セシリアは、このあと、あまり健全とはいえないスキャンダルに巻き込まれ、以後、B級映画が多くなる。
まだ40歳くらいのはずなので、これからは、落ち着いた大人のメロドラマを観たい。
富樫鉄火

富樫鉄火