このレビューはネタバレを含みます
Filmarksさんのトークショー付試写会にて鑑賞。
11歳の娘ソフィと30歳の父との最後の夏休み。
『最後の』というキャッチフレーズがいろんな意味を連想させる。二人きりで過ごした夏休みが最後という意味なのか父にとっての夏休みが最後だったのか…
ナレーションもなく20年前のホームビデオ中心に時折今のソフィの姿を混ぜながらストーリーは進んでいく。
思春期の娘が当時考えていること、子供から見た親や大人の姿、父からの娘への思い…色々な場面でそれぞれの感情がどんなものか伝わってきた。
父の悩みや過去にどんな辛いことがあったかは娘へ語られることなく解説もない。
自分が父と同い年になって子供が出来て、はじめて当時の親の気持ちがわかったりする。
トルコ絨毯がさりげなく出てくるのもポイント。
『アフターサン』〜日焼け跡〜
作品のタイトルもとても素敵。
長編デビュー作シャーロットウェルズ監督とのことだが今後の作品も楽しみです。
あの時、あなたの心を知ることができたなら。とキャッチフレーズがあるが当時はわからなくていい、親子とはそういうものなんだと思う。
映画のポスターに折り目がついてるデザインなのもいい。
鑑賞後もソフィのセリフひとつひとつが蘇る。心温まる、色々考えさせられる作品でした。
トークショーではプロの目線での貴重なお話を聞くことがとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。