観客は、ソフィーの、もしくはお父さんの知り合い/友人で、断片的に過去に何が合ったのか教えてもらっている、そんな気持ちになる作品でした。
観客とソフィーたちは、全てを話すほど近くはないが、家族について多少の話をできるような関係で、話しぶりや内容から、何かがあったことが察せられる。でも、何があったのかすべて知ることはできないし、知ることが正しいとも思えない、詮索することもはばかられる。
彼女たちの記憶は、次第に自分の記憶とリンクして、こちらの心に訴えかけはじめる…
いい作品でした、余韻であそこまで語らせるのか。家族や近しい人に対する愛おしさと若さ、やるせなさ、悲しさ、孤独を書いた詩が映画になったら、それはアフターサンだろうな。