圧巻の撮影と演出パフォーマンス。
ハンディカム映像を通し過去の想い出を旅する。11歳の娘ソフィと31歳の父カラムが共に過ごす夏休み。
それぞれの視点から見出される陰と陽。
終盤のダンスシーンは音楽も作品にリンクし素晴らしいの一言。
どちらの立場も想像はできても理解できないこともあり、not for me案件でしたが、あまりにも映画として素晴らしすぎてもう一度観たい衝動にも駆られる不思議な映画でした。
あとソフィ役のフランキー・コリオが素晴らしくって！
一度でも精神的な病や死を想起した経験があるような人には刺さるかもしれませんし、もしくはトラウマのような気持ちを思い起こさせるかもしれません。
とにかく映画の余白で感じさせる、想像させる類の映画なので、エンタメという観点ではあまりおすすめできません。
しかし、映画として撮影など特に素晴らしいので、こういった類の映画が好きな人には一見の価値ありといえます。
〈キャスト〉
カラム(ポール・メスカル)
ソフィ(フランキー・コリオ)
現在のソフィ(セリア・ローソン＝ホール)
※2023年新作映画73本目
