ちぢみりゃんまち

aftersun/アフターサンのちぢみりゃんまちのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
3.1
 離婚して別居している父と娘のトルコ夏休み旅行。ソフィアコッポラの『somewhere』とかなり設定なりが似ていてパロったようなシーンもでてきます。映像はほぼビデオを通じて映され、後にこれは大人になった娘のソフィが後からビデオを振り返っている映画だとわかります。
 映像的表現と表現方法から映画的評価が高いのは頷けます。
しかし、やたらと長い親子仲良しシーンに退屈しすぎて帰ろうかと思うほど。伝えるべきメッセージの点在幅が大きすぎて飽き飽きしたというのが素直な感想です。
 基本的になにか大々的なメッセージはなく凄く個人的な自己憐憫に終始する作品です。父親はいいメッセージ残す割に本人が死んでては、監督としてなにを伝えたいのかさっぱりわかりません。
 自分はこういう繊細の押し売り作品、それに共感する有象無象というのが生来苦手で、以前話題になった「繊細さん」みたいな図々しさまで感じるのです。おまけにレズビアンときて、A24は当分いいかなという感じです。