2023年上半期映画ベスト10で、多くの人が軒並み1位に挙げていたので、あまりそそられなかったが重い腰を上げて鑑賞。
うーん…。案の定といったら申し訳ないのだが、ゴダールが言うところの"よく出来た答案"といったくらいの感じで全然ハマらず。
"これは私のための映画!"なんて言っている人もいて、その人の感想を否定する訳ではないのだが、私は終始他人事として死んだ魚🦈のような目で見ていた。また、所謂"余白"のある映画は好きなものも多いが、本作の"余白"には惹き付けられるものが無いに等しい。"父と子の話"としても『カモン カモン』くらいどうでもいい感じでした。
マジョリティーの優等生が作った、なんちゃってマイノリティー映画の趣で、"ハミ出す"瞬間がまるでない。ただ本当に雰囲気だけはいっぱしの映画で、QUEENのUnder Pressure♪~からのラストに至るシークエンスは流石に"おっ👀!"と目が冴えた(※一方でBlurのTender♪の使い方にはしっくり来ず)。