aftersun／アフターサンの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

この映画が良かったかを聞かれるとかなり答えを出すのが難しい。
娘と父親の一夏の楽しい時間の中で、父親の葛藤や闇の部分が見え隠れし、光と闇のコントラストが印象に残った。それも時折目紛しいフラッシュの明滅のシーンが挟まれていたが、あれが何を意味していたのか結局最後まで分からなかった。ラストシーンでも繋がると思っていたが、あの解釈を視聴者に委ねるのはなかなか勇気がいるものではないか。
子供の前では明るく接するが、裏では対比的に憂鬱なシーン(夜の海に入る、一人で泣く)から父親の最期が推測できる。娘と父親の別れが、あのラストシーンなら胸が詰まる。
途中にアップで撮られた謎のカットが差し込まれているが、あれが何なのか謎が残る作品。