大人になったソフィーは『生き辛さ』を知ったのかもしれない。
そしてあの頃の父もまた、『生き辛さ』を覚えながら、娘との束の間のバカンスを思い切り楽しみたい、いつの日か思い出して欲しい、ソフィーの記憶に楽しい思い出として残れば良いなと思っていたのではないだろうか。
イントロが独特な「アンダープレッシャー」
フレディ・マーキュリーもデヴィッド・ボウイも、もうこの世にはいない。
もしかしたら父には分かっていて、この愛おしい瞬間を形に残しておきたかったのかもしれない。
キラキラした夏の日のビデオテープの映像を観ながら、懐かしさと同時に、あの日あの瞬間には見えてなかった父に想いを馳せる。
最近母を見送ったので遺影に使う写真を探している時、沢山の思い出のアルバムやホームビデオが出て来て、私も若い日の母に想いを馳せました。 そんな事と重なって、毎年夏が来ると思い出しそうな忘れ難い一本になりました。
