びっくりした。こんな淡々とした展開のない進行なのに、終わったあとは日焼けのようにじんわり熱くなってくる。
父がこの旅行のあとどうなったかはなんとなく想像つく。いちいち気が置けないシーンの連続に、心がざわつく。
父親は踊りにいったんだ。
そんな父を捕まえても、当時の父のことを理解しきることはソフィには難しかったんだろう。
思い出すたびに、自分の中にある夏の記憶をえぐられるような感覚がある。
じとっと肌に焼き付いて離れない、ひと夏の思い出になる映画だった。
・タバコを吸いながらベランダで踊る父がデーモン・アルバーンっぽいなと思ったら中盤で「Tender」が流れて、思考を読まれているかと思った
・Losing My Religionの使い所がすごすぎて心臓潰れるかと思った
・Under Pressureが非常にエモーショナルな使い方をされていて唸った
