U-NEXTで鑑賞
11歳のソフィと離れて暮らす31歳の父親カラムのリゾートでの数日をビデオカメラで記録した映画。
それをあの時の父親と同じ歳になった31歳のソフィが見ていて、、
「11歳の時、31歳ではどんなことをしていると思ってた?」
初鑑賞後は正直、あまりこの映画の深みを感じれずにいてYouTubeなどで他の方の考察等を観て自分で噛み砕いて再度鑑賞しました。
娘と父親の何気ないゆっくりとしたリゾートでの時間の中で、娘は「大人になりたい」と思い父親は「思っていた大人になれていない」と思う。
その中でソフィは少しずつ大人の階段を登り、カラムは自分の駄目さを痛感しつつけていく。。
映画の映像はとても美しくて2人の何気ないやり取りが愛おしい。
絶対に合致するわけではないが、あの時のあんな何気ない親とのやり取りが懐かしく感じることができる。
ストーリーが進むにつれてカラムは自分の不甲斐なさが積み重なっていき、おそらく命を絶とうと考えるようになる。
それを11歳のソフィは知る由もなく、31歳になって知る事ができるのも観ていてなんとも言えない気持ちになった。
映画終盤の、大好きな父親とバイバイする時のソフィのなかなか行かないシーンは愛おしくキュートだし、それを優しい笑顔で見守るカラムの表情は胸が締め付けられる感覚になりました。
観た後にとてつもない余韻が残るし、観た人によって様々な解釈が出来るなぁとも感じました。