父と娘、リゾート地でのひと夏の思い出。
大人になった娘ソフィがそんな11歳の頃のビデオを見返す…そんな始まりでそんな終わりの映画。
娘は思春期真っ盛りというわけでではないけど、思春期に片足踏み込んでいるような年齢。
父と2人でリゾートで夏休みなんて嫌がらずにいてくれるのは、この夏が最後なんじゃないかな?
子どもだけど、子ども扱いされたくない。でもどう背伸びしても大人じゃない、そんな感じのもやっと感?もどかしさが良い意味で全体的に漂う作品。
父との関係みたいなのはもしかしたら女性の方がいろいろと思うことがあるんじゃないかなと思う。
そんな父はなんとか娘に最高の夏の思い出を作ってあげたいけど、空回りはしないもののなんだかうまくいってるんだか???な感じ、近いんだけど、うまく触れられないなんとも言えない距離感で夏休みは進む。
一見それほどの大きな出来事があるわけでもないんだけど、だんだんと見えてくるわかってくる事があり、なんだかいろいろ気持ちを動かされる。
ラストあたりの好きなQueenの曲が流れて、それだけでも嬉しいけど、
それに合わせた映像と歌詞のシンクロが素晴らしかった。
このシーンのための曲で、この曲のための映画かと…とても感動的だった。
歌詞がとにかく刺さりまくった。
思春期ってこんな感じだよねーって感じだったり、父のなんか微妙にぎこちないふれあい方だけど最愛の娘って感じで、なんの気なく眺めるように見てしまうんだけど、すごく優しさとかに溢れている反面、それぞれの内面とか思うととても心が揺さぶられてしまった作品でした。
見た瞬間に感じることも多いし、後から思い返すことでより理解が深まるそんな作品。