バカンスなのにSummer Depressionな映画。その対比が悲しい。何かが壊れそうな予感がする不安感と同時にカラムの愛を感じ、不安を行き来しているのが伝わってしまう。
カメラワークは、テレビに映る姿、鏡に映る姿、見切れショットなど色んな工夫が用いられている。人間本来生きていたら色んなところに視線が行くので、ある意味生命感あるショットに感じた。
多くを語らずして失敗する映画もあるが、この作品に関しては本当に加減が絶妙で、成功例。これ以上情報量少ないと、難しい。
曲でシーンを表現するのも良かったが、だいぶ世代でないので、わからない曲が多く解説にお世話になる羽目に。。。。
エンターテイメント性がないから、そこら辺の人に気軽にお勧めできない。しかし、間違いなく観た後の解釈のために自分なりの思考の渦を巻くことに違いない映画。
