このレビューはネタバレを含みます
とても難解な作品だった。
ただ、大人になった娘が、
ある夏の数日の父との記録を観て
今の自分とこれまでの自分に重ねながら
その時の父の心に想いを馳せてるのかな…
そんなかんじ。
私は
最後の夜の父娘を写した
ポラロイドの絵がが少しずつ現れる描写。
別れる最後のシーンの描写。
そこに全てを感じた。
空港（？）での別れのシーン。
父から見たビデオカメラ越しの娘。
カメラがパーンして
その映像を観る大人になった娘。
さらに回って、
娘が見えなくなってカメラを閉じる父。
誰もいない廊下。
奥にある１つだけの扉。
その先は、本作で時折表れていた、
フラッシュが瞬く暗闇。
その中に消えていく父。
過去に何があったのか、
その後どうなったのか、
大人になったらソフィの置かれてる状況。
一切説明がない。
ラストで父が持っていたビデオカメラが、
ソフィの手に渡ってるのを考えると、
とても切ないことを想像する。
また、あのポラロイド写真とビデオを
どのように父は持ち続けていたのか…。
父がベットの上で
一人、嗚咽していた夜。
娘にぞんざいな扱いをしてしまった
夜なのではないか？
翌日の誕生日の暖かい場面のあとに、
前夜のその姿を挟む。
これには心にきた…。
