律

aftersun/アフターサンの律のネタバレレビュー・内容・結末

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

すすすすごいです。
映画館で観なくてよかったぁ。
号泣してすすり泣きすぎたから、多分座席揺らしまくって勝手に4DX化現象起こしてたと思う。草。

こう、なんだろう。自分も父娘の関係だし、就職を機に実家を出ることが決まっておセンチなのも相まってるけど、父の大きすぎる背中とか、父のしようも無いボケとか、行きすぎたノリとかを思い出してしまった。
母と娘、の関係はよく作品として描かれていたり、問題提起されていたりすると思うのだけど、父と娘の関係性を深いところまで追い求めるとこれに行き着くのか、と。
愛なのに、愛だから、
父と娘なのに、男と女だから。
母と娘だったらスキンシップだって、手を繋いだってある程度成長してからもでき得るけど、父と娘だとお互いに遠慮してしまうから、愛してるのに溝ができてしまうよね。なんだか錯覚してしまうよね。こういう複雑な感情を、こんなにも綺麗に表現できるんだな、と。
カメラワーク、ショット、色合い、全てに意味があって、101分脳みそフル回転で拝見しました。
すごいな、言葉以外にも感情を湧き起こさせる、ぶり返させる方法があるのだな、と痛感しました。
父にもっと優しくしてやろう。
律