aftersun／アフターサンのあろはのレビュー・感想・評価

20年後も残る日焼け後のヒリヒリ感。

父と娘とその年齢の微妙な距離感で綴られる、忘れえぬひと夏の思い出は、20年という時を経てもなお、海に降り注ぐ夏の日差しのように眩しく、あの時の父親の心の内を、記録と記憶で語りかけてくるが、そのパーソナルで内省的な内容ゆえに、観る側も心を掻き乱される。

自叙伝的作品でしか描けない、痛みと悲しみ。

製作費不明