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aftersun/アフターサンのcのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.2
彼(父)はまるで私の死んだ父親であり、別れた夫のようだった。そして彼女(娘)は私自身だと感じる。
さわさわとたちのぼる夏の夜の空気。朝になったらその脆さは消え、まるで本当に真夏の太陽のように輝く。
私はその明るくて強い光にただ守られていて、いつだってあんなふうに笑ったり怒ったりしていたのだろう。

笑わない大人の彼女は、彼らを失った今の自分のようでつらかった。けれども確かにあった時間、それがビデオテープの中にあるかぎり永遠なのが羨ましい。
心の底から羨ましい。
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