ジャン黒糖

映画 きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップのジャン黒糖のレビュー・感想・評価

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次男、初めての映画館体験。
今年5歳になる長男は2021年に『とびだせ!ならせ!PUI PUI モルカー』で既に映画館鑑賞を経験したことがあり、今回は鑑賞時2歳の次男が初体験。

家族全員で映画を観に行くというのはこれが初めてで、父としては内容云々より子供たちがどんなリアクションするかな、とかそっちのワクワクの方があった。

ただ!!
上映時間わずか60分強ながら、大人の自分が観るにはノリ切れないテンションの連続で、鑑賞したそのころちょうど仕事も繁忙期だったコトもあってか?、息子を自分の膝のうえに座らせたまま、息子のキャッキャはしゃいでいるリアクションの背後で自分はウトウトしてしまった…

「はっ!いま寝ちゃいそうだった!」と思って目を見開いてはトーマスたちがまだレースで騒動を繰り返してて「あれ、、話進んでる…?」と不安になってしまった笑

元々、TVシリーズでも毎話トーマスたちが何かしらやらかしてはトップハムハット卿を困らせたり怒らせるのがお決まりだった。
そのため、大人になったいま子供たちと観ると、完全に仕事モードのときの自分が湧き立ってしまい、トップハムハット卿の立場で観ては「こいつら…余計なコトせずにちゃんと仕事しろよ…」と思ったり、やらかした機関車側の立場で観ては「わかる、仕事でこんな失敗したら焦るよね…」と他人事ではいられなくなり、毎話なにかしらイヤな気持ちになるシリーズではあった笑

一方の息子たちは本作鑑賞中、ずっと「あーパーシーがー!w」とかしっかりリアクションをとっていて、観終わったあとも楽しそうに本作のレースぶりを話していたので、まぁ子供たち的には満足だったようで良かった良かった。
一応上映前には鑑賞マナーについて伝えてはいたものの、まぁこの手の映画で他の子含め子供たちのリアクションを封じることはできないっすね笑



ところで、本作から絵のタッチが2Dアニメに大胆リニューアルされたトーマス。
(TVシリーズとしては2021年に始まった第25シリーズからいまの形態に)

以前までのトーマスで育ってきた親世代からすれば拒否反応が出ても当然おかしくない。

森本レオナレーションのころの人形劇や、ジョン・カビラのときのCGは、いずれもおもちゃにしたときに違和感のない、リアリティのあるビジュアルをしていた。
初期の人形劇はもちろんのこと、CGになってからも、人形劇だったころのビジュアルを活かしつつ、人形だと表現できないような細かい表情のニュアンスや躍動感が足されたが、鉄道としてのリアリティは保たれていた。

その点、今回のトーマスは2Dアニメになったことで、スピード感、躍動感、ポップさがより格段に増した。
トーマスたちはテンションが上がるとレールのうえを飛び跳ねるし、急ブレーキをかけるときは力が入って体が縮んでしまう。
そして、なんかスポンジボブっぽい笑

ということは、だ。
躍動感を増すことに重きを置いた分、これまでの作品にあった、おもちゃに置き換え可能な範囲での現実的な表現が損なわれてしまったということでもあると思う。

だからこそこれまでのシリーズで育ってきた親世代からすれば違和感でしかない。
こんな肉体表現はこれまで子供たちに見せてきたCG時代や、自分が子供のころ観てきた人形劇のトーマスにはなかった(と記憶している)。

これは、トーマスの権利元が現代の視聴者感性に沿った新しいシリーズ展開をしていくことを計画、それに合わせて製作体制も一新されたことが背景だとか。


その狙いはわかるけど、大幅にキャラ変したトーマスたちを観るのは大人目線だと結構キツいものがある。
ただでさえ騒動起こしまくり機関車たちなのでなおさら拒絶反応が…笑

ただ、子供たちのリアクション的には人形劇トーマスだろうと、CGトーマスだろうと、今回の2Dトーマスだろうと、面白さの本質に変わりはないようだった。
なので、元も子もないコトをいえば、まぁ子供向けアニメで、ちゃんと主体たる子供たちが楽しんだのであれば、これはこれでアリなんだろうな。

何はともあれ、次男の初映画館鑑賞、良き体験でした!
点数はウトウトしたのでノー採点!!笑
ジャン黒糖

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